屋根塗装についての基礎知識と、当社の取り組みについてご案内します。
屋根は、直射日光を浴びたり雨風に晒されたりと、外壁よりも過酷な環境にあります。
鹿児島の場合は、さらに桜島からの火山灰(しかも酸性)の影響もあり、他の地域よりも痛みやすいという現状です。
よって、屋根の塗り替えリフォームはお住まいの塗装の中では最優先で考えないといけません。
また、塗装工程を省き手抜き工事をされてしまうと、数年ですぐに劣化が見られるため、確かな工法・技術を用い、塗料が持つ性能を引き出し、いかに長持ちさせるかに掛かっています。
基本的に、屋根塗装のお見積もり時には、塗り面積で算出します。
満尾塗装では、お見積もり時にはお住まいまでお伺いし、ハシゴを使って屋根に上り、直接お住まいを採寸いたします。
それにより、精確な塗り面積を算出し、材料単価を掛けて算出します。
お電話のみで概算見積もりを取ることは、絶対にお勧めしません。
理由は、お客様と塗装業者との「解釈の違い」により、同条件での料金比較が難しいからです。
その結果、価格と品質がつり合わず、お客様に損害が発生する可能性が否定できないのです。
屋根にはいろんな形状が存在します。
戸建住宅の場合、「切り妻」「寄せ棟」「入母屋」「片流れ」「方形」など、豊富です。
さらに、屋根の勾配もそれぞれの住宅で異なります。
これらの不確定要素が多いものに、電話のみで概算見積もりを行いますと、
各塗装業者が独自の算定基準に基づき、おおよその平米数を算出しますので、
各社の基準が違う可能性が高く、そもそも比較対象になりません。
概算見積もりが安い=請求額が安いという判断は危険です。
お電話での概算見積もりでは、使用する塗料によっても価格差が生じます。
塗料を指定しない場合は、塗装業者の判断になりますので、
一番安い塗料の価格で伝えるか、一番売れている塗料の価格で伝えるか、様々です。
仮に、概算見積もり時に「シリコン塗料を使って」と指定したとしても、
同じシリコン塗料でも、ウレタン塗料に近い価格もあれば、フッ素塗料に近い価格もあります。
材質はシリコンですから、「同等品ですよ」と言われる可能性もありますが、
実際は同じ材質でも性能が全く異なる場合がございます。かなり判断が難しいと思います。
信頼できる塗装業者さまに巡り会えない場合は、相見積もりを強くお勧めします。
その際、お見積もりは必ず現地調査を行ってください。
お見積もり書を比較検討する際、下記のことにご注意下さい。
なるべく同じ条件(塗装範囲や使用材料)でお見積もりを取っていただければ、
比較しやすいのではないかと思います。
コロニアル塗装のポイント
満尾塗装では、コロニアルの板金部にエポキシ系2液型塗料を使用しています。屋根は直射日光が当たり、熱を持ちますので、鉄部の錆止めは重要です。よって、1液型よりも強力な2液型を使用します。
遮熱塗料は、その特性を理解していないと、期待していた遮熱効果を得ることができません。詳しくはご商談時にご説明させていただきます。
セメント瓦塗装のポイント
セメント瓦塗装には、弊社でお勧めしている水性塗料、弱溶剤塗料の他に、強溶剤塗料(弱溶剤よりもシンナーの量が多い塗料)があります。通常、強溶剤塗料は塗り替えリフォーム用ではなく新瓦用によく使われます。
塗り替え時に強い溶剤の塗料を使用しますと、塗布時に旧塗膜まで溶かすことがあり、再び固まる時に発生するガスにより新塗膜を押し上げ、塗膜剥離の原因となってしまいます。
満尾塗装では、強溶剤塗料による屋根の塗り替えのご提案は行っておりません。
モニエル瓦塗装のポイント
モニエル瓦(乾式洋瓦)は、屋根の塗り替えで一番難しいと言われる瓦で、塗装業者によってはモニエル瓦を敬遠することもあるようです。経年劣化によって露出したスラリー層(色付きのセメント)は非常に脆く、そのまま塗り替えしても劣化したスラリー層そのものが剥離してしまいます。
モニエル瓦の塗装は、このスラリー層の除去が重要であり、下地塗装も入念に行わなければなりません。